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第1回大会のご案内

2008年度第1回シンポジウム 「警察」をめぐる ポリティクス 東アジアにおける民衆の世界観 (8) 日時:2008年 7 月 27 日(日)、14時から 報告:   愼蒼宇  「近代朝鮮における警察と民衆」   大日方純夫  「近代日本の社会的編成と警察──民衆とのかかわりをめぐって」 会場:早稲田大学染谷国際記念会館 東京都新宿区西早稲田2-3-4 早稲田駅(地下鉄/東西線)出口1より徒歩10分 ※AVACO(財団法人基督教視聴覚センター)となり 大きな地図で見る 司会:佐々木啓(早稲田大学、ワーキンググループ) 主催: アジア民衆史研究会 趣旨文は [2008年度趣旨文] からご覧いただけます。 事前のお申し込みは必要ありません。みなさまのご参加をお待ちしています。

2008年度テーマ 「警察」をめぐるポリティクスをめぐるポリティクス:東アジアにおける民衆の世界観(8)

「警察」をめぐるポリティクスをめぐるポリティクス 2008年度アジア民衆史研究会では、「「警察」をめぐるポリティクス」を年度テーマに掲げ、「警察」と民衆が接触するミクロな範囲を対象とし、そこにおける権力と民衆との複雑な関係性を議論することで、近世・近代移行期における民衆の世界観の一端を明らかにしたい。 これまでアジア民衆史研究会では2001年度以来、中長期的なテーマとして「東アジアにおける民衆の世界観」を掲げてきた。そこでは、空間・時間・人間に関わる意識総体を〈世界観〉として把握し、そこからアジア地域における民衆の主体形成の問題を検討することを課題としている。 このテーマのもと、 「君主観と主体の形成」 (2001年度)、 「他者をめぐる空間認識」 (2002年度)、 「他者をめぐる空間認識Ⅱ」 (2003年度)、 「移動・接触からみる空間認識」 (2004年度)、 「ウェスタンインパクトはいかに語られたか」 (2005年度)の年度テーマを掲げて議論を重ねてきた。 しかし、これらの議論は最終的には国民国家論に還元されてしまうだけではないのか、という課題が生じてきた。そこで、人々の生活世界における身近で微細な権力・政治の闘争をポリティクスとし、ある「場」にあらわれるポリティクスに注目して、そこから民衆の思考や行動をみることとした。2006年度は 「死をめぐるポリティクス」 を年度テーマに掲げ、死者の葬り方や墓地のあり方などに対し、近世・近代移行期の権力が多様なかたちで介入し、地域社会や民衆との相克を孕みつつ、新たな変容を生じさせていく様相を明らかにした。ついで2007年度は 「老いをめぐるポリティクス」 を年度テーマとし、「老人」に対する権力の関与だけではなく、「老い」やその対極にある「青年」を規定する社会的背景をも含めた議論を行なった。 その結果、「場」には、社会や大小の権力の介入があり、単なる対立に留まらない権力と民衆との様々な関係性を見出すという成果を得ることができた。その一方で、そこにみられる権力の多様さゆえに、権力と民衆との関係性をめぐる論点が広がりすぎたため、議論の集約という点では課題が残された。 そこで2008年度は、民衆世界に介入する様々な権力のうちの一つである「警察」を主たる検討対象として設定することとした。ここでいう「警察」は、近代国家制度としての